Eye

2014 豚眼水晶体、機械/ Pig's eye Crystalline lens, machine
桒原寿行 ”Eye” 展 (ギャラリー16)京都

眼球には水晶体と言う組織が存在するが、これはカメラで言うところのレンズのような役割を担っている。廃棄される食用ブタの眼球内から、その水晶体を取り出し、装置に組み込んでレンズとして光を屈折させ像をうつす。体組織である水晶体は時間と共に変容し、レンズとしての機能を失う。鮮明な像は次第に歪み、見えていたものが消失していく。 作品「Eye」はその最中の光の現象を緻密に記録し続ける。

境界線としての崩壊、消失、死を考えた時、その越境の最中、そしてそれ以降に目に映るような情景とはどのようなものだろうか。 主体を失った眼球の組織は何を写し果てるのか。機械と肉体のレンズによってもたらされる極性の図像が持続していく。 

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